第18回 にほんご発表会~日本語で話す私の思い~は2月8日(日)開催されまし た

*****楽しさ(たのしさ)熱気(ねっき)(あふ)れるひとときでした****

今年で18回目を迎える、“のほんご発表会”が2月8日(日)、狭山市中央公民館の第2ホールで開催されました。


講評の大久保健一先生とSIFA實吉会長

定刻の13:30、外国人の発表者21名とその家族、そしてSIFAのスタッフを含むSIFA会員およそ50名、総勢約90名が広い会場をいっぱいに埋め尽くす中、司会の草野日本語学習部会長の開会宣言で開始しました。

冒頭、SIFA實吉会長の挨拶に続き、韓国出身、金銀仙さんと遠藤十九子さんの二人の司会で、外国人による「日本語(にほんご)で話す私の思い」の発表が始まりました。


司会者:右 金 銀仙さん、左 遠藤十九子さん

一番手で登場したのは、火曜日教室に通う、フィリピン出身の、大塚ロダさんです。日本に来てまだ1年足らずで、日本人と結婚して「大塚ロダ」になったそうで、介護施設働きながら日本語を一生懸命勉強中だそうです。発表はとても上手な発音できれいな日本語でした。


発表会開始

二番目以降、フィリピン出身の中学生、ジャン・バビリアル君、同じくフィリピン出身,菅リョウジ君、ベトナムのヴ・ヴァン・スックさん、ギニアのママドウ・サリュウさん、ベトナムのグエン・バン・タンさん、綿貫宏利君、ギニアのマンマル・アリュウさん、タイの宮岡プリヤポーンさん、中国の王揚揚さんと宋夢欣さん、ベトナムのグエン・ヒュフォン・トウアさん、そして13番目の中国出身、張 雪晴さんの発表が終わったところで休憩に入りました。

休憩後、14番目のタイ出身、ワランカナーさんのお話から後半が始まりました。続いて同じくタイのヌッチさん、フィリピンの樋口リニリンさん、タイの荻原タナリーンさん、中国の黒澤娣さんと孔麗美さん。

そして20番目のフィリピンの岡村理亜鈴さんは昨年念願の日本国籍を取ったことから、日本人とフィリピン人との心のバランスに揺れ動く気持ちの変化を見事な日本語で話してくれました。

最後に、英会話教師をしているイギリス人、ロザン・アップルビーさんが飛び入りで登場し、日本語の難しさと楽しさについて話してくれました。


賞状と記念品の授与式

合計21名の発表が終わり、實吉会から、中国の孔麗美さんとベトナムのヴ・ヴァン・スックさんのお二人に発表者全員を代表し、賞状と記念品が授与されました。続いて、狭山市教育センターの大久保健一先生が、発表者ひとり一人の話の内容に触れながらの心温まる丁寧な講評(先生は感想です、とおっしゃっていましたが・・・)を頂きました。


講評の大久保健一先生

大久保先生は、それぞれの発表者を挙手で確認しながら、直接本人に語りかけることで、みなさんとても印象に残る素晴らしい「講評」だったと思います。最後に、SIFA小川清副会長の閉会の挨拶をもって、発表会の部は熱気に包まれて無事終了しました。

その後発表者全員での記念撮影を行い、お楽しみの懇親会に入りました。

テーブルの上には様々なお菓子と飲み物が並び、司会の森田純子さんが進行役を務め、日本語学習部会元井副部長の乾杯によって賑やかに歓談の輪が広がりました。各国の発表者とその友達も一緒に、曜日の違う日本語教室に通う人たちもあっという間に楽しそうにおしゃべりを始め、会場は笑い声とおしゃべりの渦と化しました。

用意していた「幸せなら手を叩こう」と「ふるさと」の歌詞カードを配る間もなく、自然に“幸せなら手を叩こう”の歌声が湧きあがり、一気に全員の大合唱となりました。続いて日本人と外国人とが共に“ふるさと”に思いを巡らせる曲として「ふるさと」を大声で歌い、会場は益々盛り上がりました。あちこちで,外国人、日本人入り混じっての記念写真撮影会が繰り広げられ、初対面のひと同士が長年の友達のように楽しくおしゃべりし、写真を取り合う姿をみて、今年の発表会が間違いなく大成功だったという実感が湧いてきました。

今日だけでお互い何人の友達、知り合いができたことか、これからの日本での生活にどれほど励みになることでしょう。楽しい時間はあっという間に過ぎ、終了予定の16:30が来てしまい、みなさん名残惜(なごりお)しそうに手を振りながら会場を後にして行きました。お疲れさまでした。


発表者全員での記念撮影

最後に日本人スタッフの皆さんの労を厭わない協力と熱意に対して、心から感謝申しあげ、報告といたします。

平成27年2月14日  日本語学習部会長 草野喜実勝

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