コロナ禍が急速に終息しつつある10月27日(水曜日)、令和3年度第一回目の「国際理解教育支援授業」を、市立水富小学校で5年生約60名を対象におこないました。
密を避けるため、2つのクラス別々に同じ授業を2回行うという方法で実施しました。
講師は岡村理亜鈴さん(フィリピン)と黒澤娣さん(中国)のお二人におねがいしました。
初めに、フィリピンの民族衣装をまとった岡村さんが登場し、世界地図を使ってフィリピンの歴史、国名の由来、食物、特に特産のバナナの事など写真や資料を見せながら興味深い話をしてくれました。
特に、フィリピンは7,000以上の島から成り立っている島国で、多くの少数民族が暮らしており、初めにスペイン人、次はアメリカ人が島全体を支配する時代が長く、バラバラだった言葉をスペイン語、英語に纏めてくれたので、国の共通の言葉が スペイン語と英語に統一されているという話に、生徒たちが驚いていたのが印象的でした。
中国の黒澤さんは国の音楽を流し、民族衣装を着て鮮やかな色の手絹ハンカチを指で回しながら教室に入り 生徒たちの拍手喝采を受けました。
人口が日本の12倍、国土は25倍で、57の少数民族、その95%が漢民族、国全体は鶏の形をしており、黒澤さん自身は大連出身、日本からは飛行機で2.5時間の近さ、など手短に説明してくれました。
そして 日本と中国で、同じ漢字を使っても全く意味がちがうことが有ることを紹介しょうかいしました。
例として、「手紙」=「トイレットペーパー」、「飯店」=「ホテル」、「汽車」=「車」、「新聞」=「ニュース」、「加油!」=「ガンバレ!」等を聞いて、みなびっくりでした。
最後に持参した民族楽器を演奏し、授業を終りました。
45分間の授業で2つの国を紹介し、質問を受け、写真や民族衣装などを見せるのは、ちょっと時間が足りず、この点は今後の反省材料です。
取材、文責:草野喜実勝
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