2025年SIFA総会により、Worthington市に市民訪問団を送ることが決定されました。9月訪問が決まったので、大慌てで出発前までのスケジュールが話し合われ、旅行会社を決定するための打ち合わせを行い、お土産などについても考えました。準備を進めるにおいて、公式訪問ゆえに多くの考慮が必要とされましたが、十分な気使いがなされたかについては、できる限り頑張ったとしか言いようがありません。ただ、この訪問を成功させるために、何回もワージントン部会を開き、旅行会社、航空会社、訪問団長等を慎重に審査し、決定しました。
7月末に応募者から訪問団員が決定し、2回の準備会がもたれました。ワージントン市の概要を知るために、ビデオも用意しました。ワージントン訪問は単なる観光旅行ではなく、友好親善を目的としていることを強調しました。また、アメリカ旅行では健康不良やパスポートの紛失が大変な事になることが強調され、注意を喚起しました。
9月17日
19歳から82歳というバラエティに富んだ一行6人がリムジンバスで羽田空港に行き、午後の飛行機でDetroitに飛び、飛行機を乗り換えてColumbusまで行きました。コロンバス空港ではWIFA会長を始め他のボランティアの方々が横断幕を持って私たちを迎えてくれました。
その後、ホテルに行き、食事をして、翌日に備えました。家を午前8時半に出て、その日の11時過ぎにホテルに入ることが出来たのですが、時差を考えると29時間ほどかかったことになる。
9月18日
項目1:市役所へ表敬訪問
我々訪問団の歓迎のために、先回、狭山市が贈呈した鯉のぼりが役所前にはためいていました。
2日目はホテルよりバスにて移動し市役所へ、ワージントン市長と職員一同より温かい歓迎をしていただきました。そして訪問団一同と職員の方々による軽い自己紹介をした後に、ワージントン市長とSIFA団長によるプレゼント交換を行いました。ワージントン市からは地域の名工が制作したという花瓶をいただき、我々訪問団からはひな祭りに因んだ吊るし雛を贈りました。
プレゼント交換の際の写真
項目2:消防署見学
市役所への表敬訪問を終えた後、隣接するワージントン市の消防署を見学しました。ここでは消防署がどのように稼働しているのか、署員は普段どのように勤務しているのかなどについての説明をしていただきました。
消防署の外観と内部写真
項目3:トーマスワージントン高校見学
消防署の見学を終えた一同はワージントン市の公立高校であるトーマスワージントン高校を訪れました。この高校は最近リニューアルされたばかりで現在も増築中であり、将来的にはより施設が充実した学校になるということや、理系の分野に特化した教育形態であるSTEM教育が実施されていることなどについての説明を受けました。また、学内に存在するコーラスグループによる合唱の披露もしていただきました。
高校の外観
STEM教育についてのプレゼンテーション
合唱
項目4:イブニングストリート小学校見学
高校の校舎を見学し終えた後、隣接するイブニングストリート小学校に足を運びました。ここでは日本とは異なるアレルギーへの対応方法や授業形態・教育方針といった、小学校が実施しているユニークな取り組みの数々を実際に見ることができました。また、見学の際は我々メンバー1人につき1人の、生徒会から選ばれた小学生によるガイドに校内を案内していただきました。
9月19日
オハイオ州立大学
学生の方がボランティアとして私たちを案内してくれました。
まるで一つの街かのような広大なキャンパスを歩いて巡り、博物館、湖、図書館、アメフトスタジアムを拝見しました。
昼食後、OSUアメフトチームBuckeyesのオフィシャルストアにてお土産を買いました。
OHS 図書館
OHS 博物館前
アメフトスタジアム前
オハイオ州議会議事堂
オハイオ州の州法を決定するオハイオ州議会議事堂を訪れました。職員の方の案内のもと、州法の決定に至る流れを学びました。
また、現在のアメリカ社会につながる転機となったCivil War(南北戦争)の記録、絵画を拝見しました。学校での勉強では得られなかった、歴史の生の重みを肌で感じることができました。
上院にて
コミュニティセンター
最後に、ワージントン市民の憩いの場となるコミュニティセンターを訪れました。
野球場、体育館、トレーニングルーム、託児所、プールなど、年齢性別問わず市民間の繋がりを図ることのできるとても活発な施設でした。
小学校の外観
毎年の生徒によって変わるアレルギー対応を示す張り紙、今年はナッツ
小学生たちがグループディスカッションをする光景
実際の警官を招いての授業、アルコールについての教育
小学生たちとの集合写真
項目5:印刷工房見学
小学校見学を終えた訪問団は地域の印刷工房に移動しました。ここでは印刷業で活動する方から、祖父から受け継いだというアナログ印刷機についての説明と実演をしていただき、その後は実際に印刷の体験をさせていただきました。
印刷機の説明・実演の光景
項目6:ワージントン図書館見学
印刷の体験を終えたのち、訪問団一行はワージントン市内の図書館を見学しました。この図書館は子供向けエリアの提供やPCの貸し出しといった基本的なサービスに加え、ビデオゲームからマジックセット、キャンプ用品に金属探知機といった幅広い便利グッズの貸し出しサービスまで提供しており、ワージントン図書館の公共サービスの充実さが伺い知れました。
図書館の外観
図書館の看板
子供向けエリア
図書館の内部
貸し出し対象のビデオゲームの品々
PCで遊ぶ子供達と椅子でくつろぐ子供達
項目7:アトリエ見学
図書館の見学を終えた一同は、向かいにあるアトリエに本日最後の見学として向かいました。このアトリエは複数人のアーティストの方々が1つの場所に集められており、歩いて部屋を移るごとに様々な異なる作風のアート作品を鑑賞することができました。そしてアトリエ見学を終えた後は、迎えに来てくださったホストファミリーの方々と顔合わせをし、それぞれの家へと向かいました。
展示されていたアート作品の様々
9月20日
ホストファミリーのマーシャさんとデイズマーケットに行く。広い通りに屋台がいっぱい並んでいました。ピックルボールを体験出来るコーナーがあり、チャレンジしてみたらうまくラリーができ来ました。
レモネードを飲みながらトーマス高校のマーチングバンドの演奏をきく。
午後はホストと大型ショッピングセンターへ買い物に行きました。ほとんどはハロウイングっズがひしめき合っていました。来年の手帳や野菜フルーツを購入して帰ってきました。
9月21日
フェアウェルパーティーはこの訪問の最後のもっとも重要なイベントでした。WIFAのNicky 会長、SIFAのブラクソン団長をはじめ、この訪問をささえていただいた40人ほどの方々が出席されました。このパーティーはWIFA 会長のNickyさんの広大なお宅で行なわれました。
パットラック方式で、バラエティに富んだ食事が供されました。
WIFA と SIFAの贈り物は、心のこもった素晴らしいものでした。
WIFAからSIFAへの贈り物
地元のアーティストの作った花瓶
SIFAからWIFAへの贈り物
手作りのおひな様
WIFAによる演奏は、バイオリンと女声のパーフォーマンスで、パーティでのひときわ目立った素晴らしい物でした。特に彼女の声にはうっとりしました。
「ふるさと」には心が震えました。
最後にSIAFAが歌った日本語の「楽しい ひな祭り」は最高に盛り上がったシーンでした。

この訪問の目的は第一にホストファミリーのお宅にホームステイすること。第二は日本とアメリカの国際メンバー、このときは日本人6人とアメリカ人30人以上の方と英語を通して交流することでした。この目的は達成したと思います。ホストファミリーとは仲良くなり、つたない英語(日本人)や日本語(アメリカ人)で新しい発見がいくつもありました。
とても素敵な訪問が出来て大変満足です。これを実現してくださった方々に感謝します。
9月22日
この日、訪問団員は7時半までに市役所に集まり、市のバスでころんばす空港へ向かいました。お天気もよく、時間どおりに飛行機はデトロイトへと空港を飛び立ちました。
しかし、デトロイト空港では羽田行きの飛行機が2時間遅れとなっていました。ちょうどお昼時期だったので、その場で解散、そして、飛行機の出発30分前までに、集まることとした。6人は英語のコミュにケーションに大きなトラブルもないようで、安心して一時解散。1人はDデトロイトで個人的な用事があり、この場で分かれました。
ここでは、なにも無かったとは言えません。食事をしていた者が、飲み物をこぼして台を吹こうとしたときに、置き引きにあったのです。どうも、わざと後ろから押されて、飲み物をこぼしてしまったようで、まさにプロの仕業としか思えませんでした。警察にも、航空会社にも届け出ましたが、こういう人の行き来の多いところではなかなか失った物が見つかりません。それでも、お金やパスポートなどの重要書類等をなくさなかったのは、日頃の注意が行き届いていたからだと思います。(大切な物は身体から離さないで持っていました。)
飛行機の到着も遅れてしまいました。結局帰宅したのは22日夜中の12時頃だったと思います。この日も28時間ほど掛かって自宅に戻った事になります。身体は日本へ戻ったけれど、時差(13時間)ぼけは1週間ほどしても、尚戻っていないのは辛いところです。
小さなアクシデントはあっても、皆楽しく、友好的にワージントン市で過ごし、帰国することが出来ました。後日、大学生の参加者が「観光旅行では経験できないことも出来て、とてもよかった」と友好親善の旅を喜んで市長に報告していました。聞いていて団長としても、それまでの大変な事を忘れてしまうほど嬉しく思いました。今後もこの親善訪問を続ける意義を感じました。
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